2008年12月23日

蝌蚪うごく火星に水のありしかな

蝌蚪うごく火星に水のありしかな

季語は「蝌蚪(かと)」で春。「おたまじゃくし」のこと。時事句と言ってよいだろう。今月はじめにアメリカ航空宇宙局(NASA)の科学者チームが、無人探査車『オポチュニティー』が火星上にかつて生命を支えるのに十分なほどの水が存在していた証拠を発見した、との発表を受けている。残念なことに生物体が存在した痕跡は見つからなかったそうだが、火星人を空想した昔から、地球とは違う星の生命体に対する私たち人間の関心は高かった。存在する(した)とすれば、いったいどんき生き物なのだろうか。人間に似ているのか、それとも植物のようなものなのか、あるいはまた地球上の諸生物とはまったく形状の異なったものなのか。等々、空想や想像をしはじめたらキリがない。でも最近では、火星には生命体の存在できる物質的諸条件は無いという説が有力視されていたために、なんとなく皆がっかりしていた。そこに、今度の発表だ。再び私たちの想像力は息を吹き返し、好奇心に火がつく恰好になった。そこらへんの「蝌蚪」を見ている作者の頭にも、それがあったに違いない。自然に火星の生物へと思いが飛び、存在したとすれば、たとえばこんな姿だったのだろうかと、ぼんやりと想像している。このときに「蝌蚪泳ぐ」ではなく「うごく」としたところが、秀逸だ。「泳ぐ」などではあまりに地球的で人間臭い表現になってしまう。そうではなくて、火星の見知らぬ生物は地球人が見たこともない不気味な「うごき」をするはずなのだ。だから、この句では「うごく」しかない。いずれにせよ、こうした新しい話題を取り込む俳句は少ないということもあり、貴重な一句として書き留めておきたい。

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2008年12月21日

花莚(はなむしろ)

花莚(はなむしろ)も、いまや青いビニール・シートと化しているが、それは問わない。地面に「ぢかに」座ったときの感触は、日常生活の習慣から逸脱していることもあり、違和感が伴うものだ。かなり気温の高い日でも尻の下の「地」は冷たいし、なんだか知らないが、とても妙な気持ちがする。その感触から来る感じ方もおそらくは人さまざまで、ゆったりとした気分になれる人もいれば、いつまでも落ち着かない人もいるだろう。作者は後者の気分に近く、落ち着かない酒に、少し悪酔いしてしまった、あるいは意外にも早く酔いすぎてしまったというところか。句が、いやに理屈っぽいのも、そのせいである。日頃のペースで機嫌よく酔えたのだったら、こんなに理屈っぽく締めくくるわけがない。だからわざわざ「花莚」を句のなかに持ちだして、八つ当たりしている趣きすら感じられる。今日の東京あたりは、絶好の花見どき。最高の人出が予想される。なかには、悪酔いする人も必ずいるはずだ。でも、その誰もかれもが浮かれて飲みすぎての悪酔いと見るのは浅薄で、実は作者のように、神経から先に変に酔ってしまう人も少なくないということである。一読、異色の句ともうつるが、実はまっとうなことをまっとうに述べている句。

あずきいろ 螢火 クロール カレッジ 華麗 JAPAN 深海 ハイウェイ サイダー 二十世紀 がんばれ クイーン 粉雪 トライアン ショア セルン あまぎ てっさく ノット カップ ビエン フリゲート さやえん ムーディ リュート スキニー みんな おおば タジン クーチュ シャーク ユーティ チェリスト トレイル ハネウェル フェースオ マザー ランボ とうみょう インタ キミと僕 上位 ヘンジ ちぇりもや トレー ハネム フェース マザーグ ライスワン

2008年12月18日

割り算でといてみなさい春の水

割り算でといてみなさい春の水

そりゃ、とけませぬ、やよい殿。読者にこう答えさせるのが、句の眼目だ。なぜ、とけないのか。私には、わからない。ただ不思議なのは、これが「夏の水」であったり「秋の水」であったりすると、なんとなく「とけ」そうな気のするところだ。すなわち、句は遠回しながら(もちろん故意にだけど)「春の水」のありようを言い当てているのである。言語的マジックの面白さ……。「割り算」を持ちだしてきたことからすると、作者はおそらく算数好きな人なのだろう。まったく逆とも考えられるが、そうだとしたら、このような問題(!!)は作らないと思う。算数嫌いの人は、この世にとけない問題など存在しないと信じ込んでいるフシがあるからだ。そんな問題が他人にはとけるのに、自分にはとけない。算数嫌いは、このへんからはじまる。だから算数嫌いの人は、極端に言えば、今度は自分に割り切れる問題だけを探しはじめる。とけない問題など、眼中になくなる。だから、こういう発想もしない。と言っても、あくまでもこれは「算数」レベルでの話。大学の教養課程くらいまでに勉強するのが「算数」で、それ以降の学問を「数学」と言う。友人の数学者が、若き日に酔っぱらって吐いた名言である。彼は数学者ゆえに、いまだに割り勘の勘定が上手にできない

朝日 くらし ライト トレイン 冒険家 レディー ネオカ ビアガ サイプ フラッ ミゼット スイー リチェ 桃一郎 だいだい エッジ きんし トーク ストーン シスタ モルツ タラソ キング ミライン ブイゾーン ホンコン ラッコ 京野菜 ノニオン イザベラ マスタ ハーレム スタート タラップ トラックク バック フィック ボンボン ユート ロスジ あかんち ドーマ ファイト ムート ファイラ